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基調判断 3カ月連続の据え置き

2015年7月号の記事

 甘利経済財政相は、6月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出した。そのなかで景気の基調判断は、「緩やかな回復基調が続いている。」として3カ月連続で判断を据え置いた。

 個別項目では、設備投資の判断を、「おおむね横ばいとなっている」から「このところ持ち直しの動きがみられる」とし、半年ぶりに上方修正した。1〜3月期の国内総生産(GDP)の設備投資が実質で前期比2.7%増と、昨年1〜3月期以来の大きな伸びになったことなどを踏まえた。企業収益は、前月の「改善の動きがみられる」から「総じて改善傾向にある」に表現を変更したものの、判断は据え置いた。

 また、貿易・サービス収支も前月の「赤字は減少傾向にある」から「赤字はおおむね横ばいとなっている」と表現を変えるにとどめた。その他の項目も判断を据え置いた。

 先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、原油価格下落の影響や各種政策の効果もあって、緩やかに回復していくことが期待される。また、リスク要因としては引き続き「海外景気の下振れ」を挙げている。

 日本銀行が発表した6月の金融経済月報は、「緩やかな回復基調を続けている。」とした。先行きについては「景気は緩やかな回復基調を続けていくとみられる」としている。

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