先月号の用語解説では、現行の「くじ引きによる落札者の決定」を取り上げましたが、現在民主党の行政刷新プロジェクトチームで検討しているのが、「競り下り入札方式」といわれるものです。要は予定価格内で最低入札者が複数存在した場合、くじ引きではなくさらに何度でも入札額を提示して、最も安価な入札価格提示者を落札者とする入札方式で、民間企業では広く導入されている方式です。チームの検討方向としては、当初は物品購入から開始して、次に建設工事発注なども対象にしたい考えのようです。
しかし、物品購入のように既に完成品を購入する場合とは異なり、これから製作していく工事請負のようなサービスを対象として競り下り方式を導入した場合の問題点などは、なお試行を重ねて検討していく必要があると思われます。
(一社)日本電設工業協会が発行するメールマガジン『電設業界』は、当協会の会員並びに電業協会会員企業に所属されている方を対象に無料で配信しております。会員/電業協会会員企業に所属されている方であれば登録は自由ですので、是非ご登録下さい。