指値発注とは、その語感からみると、元請が自社で積算した予算額を下請に示したら、その場で下請契約締結の判断を迫ってその額で下請契約をした場合と思われがちです。しかし、そのようなケースばかりではなく、例えば、下請との間で下請代金に関する合意がないまま工事に着手させ、工事の途中あるいは工事完了後に下請と協議することなく、下請代金額を一方的に決定して、その額で下請契約を結ぶことも、当然指値発注に該当します。
実務では工期が切迫しているなどの事情により、よく下請代金の協議がなされないままに施工に入ってしまうことがありますが、建設業許可行政庁に指値発注と指摘されないよう留意することが必要です。
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