本年6月のメルマガで紹介した「常傭契約」に対する用語を一般には「請け」と呼んでいます。常傭契約とは、通常1日当りの技能単価に人工(にんく)を乗ずるという契約です。これに対して「請け」は、たとえば1m²当りの施工単価を決めておき、その施工面積を乗じた総額で下請をすることを指します。どちらも下請工事の請負契約であることに変わりはありませんが、通常は請けの形態の方が常傭に比べて瑕疵担保責任を問われるケースが多く見受けられます。もっとも最初に決定した施工単価は当初想定できる施工条件を前提に決定していますから、実際に施工に入って、当初の想定と違い過ぎるとしてトラブルになることもある下請形態です。もっとも、常傭契約では人工をコントロールできない場合が多く、それがトラブルの元になっているケースもあります。
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