公共工事発注者は、基本的には「発注標準を遵守」する。つまり、例えばAランク規模の工事はAランク業者に、Bランク規模の工事はBランク業者に発注することを原則としています。しかし、それでは競争が固定化してしまうなどの弊害を引き起こすため、工事の特性等を考慮して、例えばAランク工事をB業者に(これをくい上がりといいます)、Bランク工事をAランク業者に(これをくい下がりといいます)発注できるようにすることがあります。
その結果、ランクごとの工事規模とランクごとの業者の受注金額に違いが生じてきます。これを平成20年度の国土交通省直轄土木工事でみますと、それぞれのランク別発注額とランク別業者の受注額は、次のようになっていました。
工事等級別発注額 | 業者等級別受注額 | |
A等級 | 3,705億円 | 3,838億円 |
B等級 | 690億円 | 746億円 |
C等級 | 5,153億円 | 4,969億円 |
D等級 | 85億円 | 78億円 |
(一社)日本電設工業協会が発行するメールマガジン『電設業界』は、当協会の会員並びに電業協会会員企業に所属されている方を対象に無料で配信しております。会員/電業協会会員企業に所属されている方であれば登録は自由ですので、是非ご登録下さい。