平成25年3月、国土交通省直轄工事では、総合評価落札方式の運用ガイドラインを全面的に改定して、本格運用の3タイプを2タイプに組み替えました。
その中で、もっとも技術的工夫の余地が多い工事を対象に、構造上の工夫や、特殊な施工方法等を含む高度な施工提案などを求める総合評価落札方式が技術提案評価型といわれる方式で、最上位の総合評価落札方式です。
この技術提案評価型は、A型とS型に大別され、A型はより優れた技術提案とするために、発注者と入札参加者との技術対話を通じて技術提案を行うことが大きな特徴となっており、シールド工事や橋梁、ダム工事などの技術的難易度の高い工事を対象として実施されます。
一方、S型は、発注者が示した標準案の範囲内で提案される施工上の工夫と価格との総合評価を行うもので、基本的にはA型対象工事であって比較的大規模な工事を対象として実施されます。
なお、A型工事は技術的難易度に応じてAT型、AU型、AV型の3タイプに分けられています。
技術提案評価型と並ぶもう一つの総合評価落札方式は、施工能力評価型と呼ばれる方式です。
(一社)日本電設工業協会が発行するメールマガジン『電設業界』は、当協会の会員並びに電業協会会員企業に所属されている方を対象に無料で配信しております。会員/電業協会会員企業に所属されている方であれば登録は自由ですので、是非ご登録下さい。